[コメント] 竜馬暗殺(1974/日)
若き日、青春。そんな彼ら出演者のエネルギーと『ええじゃないか』。革命ってこんな状態なんでしょうね。(2011/04/02)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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坂本竜馬は商売人である。
これは皆さんご存じの定説ですね。
明治維新を前にいかにも政治的な側面で描かれる竜馬殿ですが、実はしたたかな商売人です。
のんきにかくまわれる本作の竜馬周辺に、この人の魅力に吸い寄せられた人々が集まりますが、竜馬の突拍子もない発想、奇想天外な着想などがどんどん溢れていて面白いですよね。
彼はあくまでも小さい資本で大きな経済を動かすことが自らの夢であることを物語りますね。
NHKの大河は見ていませんが、そういうしたたかさ。紳士的ではないアバンギャルドなしたたかさは、この映画が実に的確に示しているように思います。
それにしても当時のATG。
若くてかっこよくてギラギラした役者を見事に使っています。
黒木和雄監督の力量も素晴らしいものがありますが、やはり時代でしょうね。時代のエネルギー。高度成長の波に大きく乗せられた経済で、貧しいATGが未来を突破しようとあえいでいる凄まじいエネルギー。
このころの日本映画は斜陽期です。
そして映画の予算もなかなか出ません。
そういうややアンダーグラウンドな世界に原田芳雄さんとか石橋蓮司さん(とてつもなくかっこいい)、桃井かおりさん、そして松田優作さんあたりがギラギラしているというところがこの映画の魅力ですね。
2011/04/02 自宅
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