[コメント] 夜がまた来る(1994/日)
90年代の根津甚八は甚八であることがさぞかし気持ちよかったであろう。
甚八も夏川結衣も互いに自分のことしか考えない。甚八はおのれの性欲に敗北したのではなく、性欲は夜霧のように輪郭を曖昧にして拡散した。スケベとナルシシズムの共和国で不幸の物量が効力を失う。重喜劇の読後感だ。
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