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[コメント] 夜がまた来る(1994/日)

再評価されるべき傑作。この監督は元来照明に凝るのだが本作は笠松則通との相乗効果で画面の質が非常に高くなっている。また、暴力や行為(弁当を食べる・食べない)の戯画的な反復、夜間場面の蒼は北野武からの影響だろう。
赤い戦車

石井隆は少々妙なカメラアングルから撮るクセがあり、時にはそれがうるさくも感じられたのだが、この映画では抑えられ気味で心地よい。その分アップの入り方やアクションのカッティングが面白いことになっている。

どん底まで堕ち、蹂躙され、傷付けられてもなお立ち上がる不屈の身体性。屋上で寺田農に対して銃を構える夏川結衣の表情の神々しいこと。蘇ったというより、まるで幽霊のようにさえ思える。女が劇中放った銃弾は2発。その矛先は・・・この村木と名美の物語は良い。

・名美が銃の撃ち方を教わる長回しショットは『大列車強盗』だ。

・このビニール傘の独創的な使い方はどうだ!

(評価:★4)

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