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[コメント] 妖精たちの森(1971/英)

欧米の鉄板ヌキ物件、と思いきや全然ヌケない展開に。
ペンクロフ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







欧米の映画を見てるとよくありますよね。上流階級の知性ある女性が、無学で野性的な雄(オス)、たとえば「庭師」だの「下男」だのにメロメロにされてセックス奴隷、という構図。たぶん、欧米ではこれが伝統的かつ鉄板のヌケるジャンルなのだろうと思う。『チャタレイ夫人の恋人』とか『ピアノ・レッスン』とか、この手の映画はいつの世も繰り返し作られている。

妖精たちの森』はもうちょっと複雑で、下男マーロン・ブランドがなんとも童心あふれて普通に魅力あるオッチャンである。しかし夜な夜な家庭教師の女性をヒイヒイ言わせて野性の証明。下男を慕うこの家の子供たちは2人の秘め事を目撃DQN、無垢ゆえに真似をして姉弟で禁断のSMごっこに興じる。このへんまではまあヌケなくもないのだが、無垢の善意ゆえに家庭教師と庭師を殺すに至っては、どうにも残酷すぎていたたまれない。はりきってヌキにかかっていたわたくしの愚息もションボリでありました。

(評価:★3)

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