[コメント] ナイル殺人事件(1978/英)
繋がりのなかった各エピソードが終結するラストは推理ものの映画としては最高の出来。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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連続殺人事件推理映画。
同じ原作者の『オリエント急行殺人事件』同様に主要となる殺人事件容疑者と主人公との掛け合いによるキャラ紹介を始めに描き、事件後に容疑者全員にアリバイを聞くという長ったらしい構成となっているが、今回はキャラ紹介の部分でサスペンス要素を高めたことで、緊張感が増した。
繋がりのなかったそれぞれのエピソードがひとつに終結するラストは推理ものの映画としては最高の出来。見事に監督の術中にはまった気がする。三人目殺人が一見唐突な印象を受けたが、きちんとアリバイ・トリックが作られているので事件の真相には納得できた。
ただ、第一の殺人を犯した犯人があの人物なら、被害者の頭を銃で撃った後に返り血を浴びてもよさそうなのに、全く浴びてないのはちょっと無理があると思う。
役者としてはピーター・ユスティノフとデビット・ニーブン、ベティ・デイビスとマギー・スミスのコンビの演技の息がぴったり合っていて素晴らしかった。ジェーン・バーキンやオリビア・ハッセー、ミア・ファローら脇の出演者も軒並み存在感を出していて非常に賑やかな推理映画となった。
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