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[コメント] 宮本武蔵・巖流島の決斗(1965/日)

片岡千恵蔵まで登場し、誰が武蔵か判らなくなる。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







浪速千栄子さんの復讐など、全編が1作目以降のシガラミの解決に当てられるが、これが当たり前のところへ納まらない。第2作以降武蔵を追い、マンガのような突然の出現を繰り返していた入江若葉のお通さんの面影は、ついに武蔵の良心をジレンマに追い込み、最後は武蔵が巌流島からの帰りの船で、武士道への疑念を絶叫して終わる。まことに、優れた藝術とは全て疑問の提示である。さすが国民文学、さすが内田吐夢

(評価:★5)

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