[コメント] アレクサンドル・ネフスキー(1938/露)
見渡す限り何もない氷上。画面の面積を広く占めすぎる空。戦闘は全き抽象空間で繰り広げられる。その抽象性は両軍の量とアクションを強調するとともに空間の不変性を約束する(かのように錯覚させる)。ゆえに氷が割れるシーンの驚きとは、映画が不意にその不変性を裏切ることの驚きだ。映画が捉えるべき瞬間とはこの類のものだろう。
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