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[コメント] 小犬を連れた貴婦人(1960/露)

蚊のなくような声。保養地の海岸線を日傘さして犬とお散歩する清楚な貴婦人の心の闇。自分に自分もびっくり、でも自分を見たくない。自分じゃないの。いい感じだったのにラスト、そりゃないよ。ГЕИША?
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







チェーホフです。

公務員と結婚して何不自由ない暮らし。しかし、満たされない心。ロマンスを経験しないでこのまま死んでいくのかしら・・・。何かを求めて、女ひとり保養地へ。でも、一方で「わたし、何をやってるのかしら」。相反する気持ちが同居する女心。

銀行員の男。接待漬け、出世のための上司への媚び諂(へつら)いに、うんざり。妻は子どもの教育に夢中。価値観が違う。

忘れられないふたり。しのび逢い。さあ、これから・・・え?終わり?なんじゃそりゃ。

(評価:★3)

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