[コメント] ゴジラVSモスラ(1992/日)
しょぼ過ぎた平成シリーズの中では比較的マシという程度。実際これ観た後、『モスラ対ゴジラ』を観たならば、絶対に本作の評価は下がること請け合います(笑)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作は比較で言えば駄作そろいの平成シリーズの中では健闘した方だと思う(興行成績でも平成シリーズ中トップ)。理由は簡単で、モスラという存在感が良いだけ(スピンオフして平成版『モスラ』という単独の映画にもなったしね)。自分の意志で悪の怪獣と戦うその健気な姿はモスラという存在そのものを表しているので、好きな人は好きなはず…
本作に登場するバトラ(「バトル・モスラ」の略だそうだ。ネーミングセンス悪し)はその存在自体が謎なのだが、これは妙な効果をもたらしていたんじゃないかな?最後まで得体の知れない存在だからこそ、観ている側に色々考えさせる事ができる。最終的にどの側に味方に付くのか、それだけでも楽しめるから。
ただ、評価できるのはその程度。この作品を徹底的におとしめているのは人間側にある。随所に冒険家の藤戸拓也(別所哲也)のライトな人間ドラマが入り込むが、本筋とはさほど関係を持たない。『インディー・ジョーンズ』シリーズを極端にスケールダウンして下らなくしただけのもの。まあ、場つなぎ的なものと思って良かろう。一人気を吐いていた大竹まことの存在感は結構あったけど、これだって要するに『モスラ』(1961)のジェリー伊藤の焼き直しだったし…
本来怪獣と人間をつなぐ存在として存在するはずの小美人を全く活かせなかったのは、作品的には致命的。
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