[コメント] 沓掛時次郎 遊侠一匹(1966/日)
本作は原作(戯曲)の足りなかったところを補った形になった。つまり主人公時次郎の心情を更にハッキリ描いている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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渥美のパートは寅さんの夢ではなく、時次郎が如何にやくざ渡世に更に嫌気がさしたかを物語っている。このパートはすべて原作にはない。
池内淳子(良かった!)のパートでも、櫛を使って時次郎の彼女への思慕をハッキリと示している。原作は櫛もなく、思慕なのか責任感なのかもう1つよく分からない。これは時代の違いか。というのは原作は1928年(昭和3年)作で、当時は信義に厚い男の女房に惚れるなんてありえない(or表に出すものではない)風潮だった為、と考える。
ラストで時次郎は刀を投げ捨てやくざとの決別を示すが、原作は大詰(第三幕)第四場で‘丸腰の時次郎’が突然出て来る。やはり分かりにくい。
以上原戯曲を分かり易くした脚本担当のお二人さん他企画等アイディアを出された皆さんご苦労様でした。
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