[コメント] トム・ジョーンズの華麗な冒険(1963/英)
手持ち及びズーミングの多用、ストップモーション、カメラ目線で観客へ話しかける演出等この時代(製作年代)特有の一言で云えば「うるさい」画面の連続だ。全体に艶笑譚テイストなので、キャラクターも皆ふざけているというか戯画化されていて、この点に関しても非常に猥雑に感じられる。
だが、そうは云っても簡単に切り捨てられない力のある造型も見られる。まずは狩りのシーンはかなりのスペクタクル。こゝもゴチャゴチャした画面が難点ではるが、見事に統制された造型だ。あと、アルバート・フィニーとジョイス・レッドマンが同宿するシーンで、二人の食事シーンを真正面のリバースショットで延々見せるエロティックな演出も面白い。
#ナレーションはマイケル・マクラマーなのだ。ヒュー・グリフィスかと思った。前半の紳士たちの中にピーター・ブルがいる。また、若きデビッド・ワーナーがフィニーの敵役で目立つ。
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