[コメント] 恋愛小説家(1997/米)
つなぎ目を、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
…踏めるようになるまでの話。
最後、ロングのカットでちょっと解りにくいが、煉瓦のつなぎ目を踏んで、自笑気味なのがかわいいね。(その前の、アップのカットもあるけど。煉瓦の上に足を下ろしたであろう足のアップ。しかし着地点は描かれていないなど、撮影る者も、主人公並にひねくれ者)。
途中、彼女に夢中になっていたために、多分踏んでしまっているカットはあったろうけど…(正確に確認した分けじゃないから)。
パン屋の店内から出てくる店員を避けるため。全くの第三者のために、行動がとれたってところが、その後の二人の生活への安心感を強調するね。繊細です。
例え、微細な可能性であっても、普通の人なら、「絶対無い」と断言してしまうような些細なことでも、理由の一つとして口にせずには居られない彼のひねくれ…裏返すと誠実さ。 あえて言う必要を感じないような、言わなくても判る人には判る感情。台詞。ありふれている故に…、言えない。誰も聞いたことのないような、洒落た台詞を描かなければならない恋愛小説家だから。
しかし、ありふれた台詞は、ありふれているからこそ、「ありふれた台詞」なのだ。彼にとっては、まさに「ありふれた台詞」が、特別な言葉になっていた。
そんな自分に気付くまでのお話。…とも言えるかな。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。