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[コメント] フレンズ ポールとミシェル(1970/英=米)

巣を追われた小鳥が、当然のように新しい棲家を求めて飛び立つように、ポールとミシェルの幼い飛翔もまたごく自然であった。この物語の瑞々しさは、二人の行動の前提が恋愛や逃避といった欲望や社会性以前の、生き物としての自然さとして描かれている点にある。
ぽんしゅう

そして、自然であることが、何故か反社会的範疇と解釈される制度や文明の不自然さに、ふと気づかされる。美しく優しいアプローチでありながら、生き物の根源に立ち返るほど極めて強いメッセージを持った作品だと思う。

(評価:★3)

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