[コメント] おかしな・おかしな・おかしな世界(1963/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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もう、みんなみんなサイコーだよ!ワシは君たちが大大大大好きダーッ!!(叫)
欲の皮が突っ張っちゃって、パッツンパッツン状態。 内蔵が透けて見えちゃうぐらい、みんな欲のかたまりです。
ソレでもみんな、必死に生きていて、命がけでカワイイったらありゃしない。 「人間って愚かで無茶苦茶で、ゴキブリみたいに生命力が強くて。バカで鈍感で意地汚くて、ワガママで暴力放題に生きているのに、それでもなお、人間、ソレ自身、愛さずにはいられないモノ」という監督のメッセージが聞こえてきた。
脚本も素晴らしい、演出もサイコー!編集も申し分なく、マサに、マサに、「世紀の名作」 とにかく最初から最後まで笑いっぱなし。 娘(小6)はあまりのスリリングなシーンの連続に、「コレは、コレはCGなの?それとも生身なの!?」と大騒ぎして叫びながら見ていた。
命を張って馬鹿馬鹿しいお笑いに挑む芸人さん達の姿に泣け! そして、「アメリカの価値観はパイオツに蹂躙されている!!」と真実を叫べ! その屋台崩しにドリフの面影を見いだし、さかさブルブルズロース丸見えの刑に涙せよ!! コンパーチブルはイカダと化し、巨大なWの下にお宝は眠る。 非常階段は荒れ狂う首長竜のごとく、「蜘蛛の糸」にぶら下がる男どもを振り払う。 ラストのバナナの皮は『少林サッカー』にも出来なかった見事なイッパツ。
笑いと感動。 「明日も元気に笑って生きてゆこう」と励ましてくれる、正しい、喜劇映画の在り方。 美しい、素晴らしい、映画が人生に与えてくれる影響の力。
ありがとう、たとえどんなに辛い事が多い、大変な人生であろうとも、ワシはこの映画を心の支えに生きてゆきます。 笑ってしぶとく、生き抜くことを誓います。 ありがとう、ありがとう、映画。 久しぶりに素晴らしい一本に出会えたことを感謝します。
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とにかく、オープニングから素晴らしい&お洒落。 忘れないウチに登場人物の覚え書きも書いておこう。
パイク=一人歩く最終兵器。得意技は屋台崩し/ 英国人=趣味はサボテン収集/ エメライン=尼寺へ行きたい/ ラッセル=運転手みたいな服装はナンナンダ/ ママ=必殺技は「バッグ叩き」/ シルベスター=水着に蝶ネクタイ/ メガネ男=実は間諜X-27(自称)/ 歯科医=頭はいいが統率力に欠ける/ モニカ=裂けるスカート/ ベンジー=顔デカ/ 小さい男=小柄/
管制塔の大佐=ぶら下がる/ 飛行場の女=何故ソコで十字を切る!?/ 農場の少年=実は悪を呼ぶ少年/ 消防士三人組=なんと、あのトリオ!/ 船着き場のオジサン=昔、無口だった男/ タクシーの運ちゃん=その後、天使となる/
退職間近のデカ=恐怖お笑いミイラ男
あぁ、みんな、みんな、大好き!
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