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[コメント] 自由の旗風(1955/米)

一人の女性が駆け抜けることで画面に生まれる広さ、奥行き。これぞシネスコ。
くたー

シネスコという画面サイズを決して持て余すことなく、人の動き、モノの動きが「これぞお手本」と言わんばかりに、端から端までキッチリとコントロールされている。まずは、それを観ているだけでも飽きないし、さらには階段や鏡の使い方など、サーク監督らしい演出にも目を引かれる。

アイルランドの圧政と抵抗の歴史という、背景がわからないとなかなか実感をもって話にノレない世界ではあるけど、話の重み以上に「活劇」としての面白さの方が上回っているので、何やら古きよき冒険活劇でも見ているような気に。ただ、そんな娯楽性に富んだ映画の世界で、「・・・・つまり、我々は幻影の中にいるとも言える。仮面をつけているも同じ・・・・」というセリフが妙に印象に残った。

(2008/02/09)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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