[コメント] 不夜城(1998/日)
馳星周の原作も好みとは言えないが、映画にするとこれほど劇的な変化のない、抑揚もないものとなってしまう。素材が足りない。
とはいえこの監督の孤独感、寂しさ、そしてニヒリストでありナルシストであることは良く理解できる。映画として成り立つのは敢えて監督の手腕ということであろう。
残念ながら企画が先行して、ヤクザ映画、あるいは男と女の映画としても艶がない。趣味が悪い。金城武の有能ぶりあけが際だっているが、ほかはそれほど役に立っていない。映画というのはそういうものだ。スターの存在だけでも上映はできるのだ。
プロデューサーの原正人は国際派で、この映画も中国、香港、日本をまたぐ映画として見事に成立させている。
しかしやはり、これが映画として十分なものであるかというと疑問だ。テレビドラマでもこれほおつまらないものはない。
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