[コメント] リーサル・ウェポン4(1998/米)
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6年ぶりの続編となる本作は、これまでのシリーズ中一番の明るい作品となった。1作目『リーサル・ウェポン』(1987)にはあった暗さが微塵もなくなってしまったが、本作が悪いとは全く思わない。むしろあのリッグズがよくここまで立ち直ったな。と言う思いを新たにできる。演出も派手だけでなく、しっかり計算された緩急が見て取れる。冒頭、全くストーリー上伏線にならないはずのシーンに異様な力が入っていて、その後で妙に力の抜けた話が続き、そこから徐々に緊張感が高まって、最後は又派手なアクション…と言う、良い意味で抜き所を心得た演出は巧みだった。
それに本作の面白いところは、悪役にジェット=リーを起用したところだろう。これまでもハリウッドは香港スターを起用することが何度かあったが、エキゾチックな彼らは大概正義の味方(もしくはそのサポート役)の役ばかり。に捉え、妙に強すぎるキャラとして描く傾向があったが、ここではしっかり悪としての存在感を出していた。大体フェアプレイを殊の外大切にしていたハリウッドが、素手で襲いかかってくる人間に平気で銃をぶっ放すようになったというのは、一種のトピックではないかな?普段穏和な顔してるリーがこんな悪人の魅力を持っていることが分かったことも良し。
それと、最後にリッグスとローナの間に赤ちゃんが生まれるってのも良い感じ。一話目で妻が死んだ事が彼の自殺癖の理由だったのだが、ここに来てそれが解消された。と言うことを示したかったのかも知れない。だとすれば、本作がシリーズの最後という事になるのかな?
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