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[コメント] SF サムライ・フィクション(1998/日)

近年になって作られた異色時代劇と言った風情。表題に“SF”と付いてるのもそうだし、冒頭のナレーションが、いかにも嘘くさくて人を食っている。
甘崎庵

 確かに面白い作品だとは思うのだが、何となくはぐらかされた感じ。最初は剣と剣のぶつかり合いを期待したのだが、癒し系の映画を見せられた。剣戟を主題とした時代劇で“癒し”を前面に持ってくるのは、確かに“異色”と言って差し支えあるまい。着眼点は面白いんだけどね。

 カメラ・ワークや演出面など、作り手側が楽しんで作っているのは分かるのだが、それが観る側に立って本当に作ってるのか?と言う感じを受ける。風間杜夫の突出した演技の巧さを除けば、みんな演技をしてるように思えない。布袋寅泰演じる風祭のむっつりとした演技は、あれは素のようにしか見えないし。

 もう少し観客の側に立って作ってくれたら、非常に良質な作品になったような気もするけど。

(評価:★3)

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