[コメント] MAROKO 麿子(1990/日)
完全版の、「御先祖様万々歳」に5点です。「時の番犬」をカラオケで熱唱したいです。(笑)
さっきふと改めて思ったのですけれども、私が押井作品を全部(笑)好きな理由って、すべてが(実写とか特に)「ささやかな幸せにたどり着けない快感」「脱落したものの恍惚」「孤独と言う絆で結ばれる友情」等々「不幸の姿をした幸福」と言う、ある種の価値観の逆転と変革を描いているからなのではないかなあ。箱庭的なレベルかもしれませんけど。
押井の作品中、何度も何度も繰り返される、「人が今認識しているものは、それが正しいとは限らない」と言うテーマは、警鐘であると同時に、「人間(あるいは世界)の”存在”の可能性の広がり」を指し示してくれているのではないか。どんなに絶望的な「状況」の中でも、「幸せ」の形は、決して一つに決められたものではない、と言う哲学に、励まされ勇気付けられる。いつもそこに心ときめかされつつ泣かされるのだ(涙笑)。
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