[コメント] 夏の庭 The Friends(1994/日)
夏の雨って寂しくないし、気持ちいいから。降り始めが特にいい感じ。手のひらを上にして雨粒の落ちるのを眺めて雨音を聴くのが好き。すぐどしゃ降りになったりして。でも全然いやじゃないから不思議。この映画みたいな子供の頃のこと、心の中でなんとなく思い出したりしてるんじゃないかってちょっと考えた。 命のことなんて、そういや子供の頃考えたことがあったなあ。家は田舎で、そんなに離れてない所に火葬場があった。そばの道を車で通ると煙突が見えて、たまに煙がでてたりして。今思うともちろん「焼いて」たんだろうけどその時はそんな事は考えなかった。死を身近に感じたくはなかったんだろうな。その道を通るときは顔をふせてた気がする。人の気持ちも知らず親は笑ってた。親戚のおばあちゃんが死んで火葬場に行かないといけなくなった時はそれまでで最大の勇気をふりしぼった。以外に綺麗な建物で中もすごく整頓されてて、でもそれがかえって殺風景でいやだった。その時思い出した。ずっと前に小学生にもならない時に一回ここに来てたって。それこそ死んでしまいそうなほどの恐怖だったから記憶を拒否してたんだろうな。当時まだ土葬のお墓があったけど、火葬場ができたので全部掘り起こして焼き直そうとしてたみたい。それで掘り起こした骨は全部火葬場に運んでた。何も知らず父親に連れられ火葬場に行った。自分の胸くらいまである段ボールがずらっと並んでる光景を今もはっきり覚えている。なぜかその時いやな予感がしたけど、近づいていってのぞき込んでしまったのが失敗だった。瞬間、固まった。黒かった。その後ずっと上を向いて空ばかり見ていた。雲一つ無かった青空をよく覚えてる。 小さい頃は死ぬだとかそういうことは何も考えたくなかった。あのせいかな?子供には衝撃的すぎたよ。あーあ。なんか色々思い出したなあ。。。
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