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[コメント] ファイヤーフォックス(1982/米)

予告に騙された
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 イーストウッドが監督、製作も務めたアクション大作…のはずなのだが、重点をアクションやSFXではなく、ポリティカル・アクションの方に置いているのが特徴。ただ、それが成功したかと言えば全く逆で、前半がとても冗長。最後のSFXを映えるものとするためにこそ、その部分を丁寧にタメを作るべきだったのだが、何のことはなく、とても退屈なだけ。確証はないけど、多分これは小説が元だな。見た目で分かる小説的な盛り上げ方をしてるし、それを映画的に脚色するのに明らかに失敗してる。

 最後にようやく登場し、圧倒的な強さを見せつけるMIG-31の勇姿は確かに格好良かった(ソニックブームを引き起こすほどのスピードを持ってるのにえらく静かな戦闘機なんだが)。あれだけ圧倒的な力があるのならば、確かにあまり長く出すわけにはいかなかったんだろう(金もかかるし)。でも、その僅かな時間のために我慢しなければならない時間が長すぎる。それに、イーストウッドがSF作品に登場するのもかなり違和感が…

 関係ないけど、ソ連製MIG戦闘機は西側によるコードが付けられるが、全て「F」が先頭に付くのが特徴。例えばMIG-21「Fishbed」、MIG-25「Foxbat」、MIG-29「Fulcrum」と言った具合。劇中に登場するMIG-31は「Firefox」だからその辺はちゃんとしてるようだ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゼロゼロUFO[*]

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