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[コメント] 蘇える金狼(1979/日)

見処は間歇的に炸裂する成田三樹夫の卑屈節。「泥棒猫。出てきなさい」「金子がねえ、どうしても君を殺らせてくれって云うから」「1億。用意するとも。用意するよお」
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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机の表面スレスレにパンする会議室の件など典型的なのだが、撮影はつねに私の好みよりアングルが微妙に低い。これが軽みを欠いた、重ったるい印象につながっているように見える。仙元キャメラにそんなイメージはないので監督のセレクトだろう。建物の二階が燃えているのを通りがかりの警官が見つけて突入、火達磨になる件があるのだが、なんとキャメラは二階を見上げないのだ。キャメラ自体が重たくて操作性に欠けるのじゃないかと心配になった。

松田優作のギャグもまだ半端で重い。やたら軽い「探偵物語」へ向けての試行錯誤という感想。いいのは短いショットが連鎖する処で、風吹ジュンの濡れ場とボタ山における岸田森のアクションが決まっている。王になろうとした男のピカレスクは、50年代なら光クラブ事件とともにアプレと呼ばれた訳で、隔世の感がある。我ながらお爺さんの感想みたいだが。

千葉真一のエピソードは全部いらない。無理矢理2時間10分に引き延ばしているとしか思われず、彼が優作の真似してギャグ飛ばすに至っては出しゃばりという悪印象しか出てこない。全部カットして1時間半にすればも少しいいものになっただろうに。

(評価:★3)

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