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[コメント] がんばっていきまっしょい(1998/日)

田中麗奈のボート部員役は、大石蔵之助の妾役、安達祐実並に違和感があった・・・。成長系に強い周防自身が監督をすれば良かったかも。追記:ボート部員に筋骨隆々さを求めちゃ駄目?
しど

さらに追記(無駄な文字が並ぶのはなんなので、こちらへ)。 コメントの「安達祐実云々」は、書いた当時のNHK大河ドラマのネタでした。 時事ネタ盛り込むと後で、意味がわかんなくなってしまう。

ついでなので、自分の評価がまたまた他人とズレちゃってるみたいなので、ちょっと捕捉しておこう。

「違和感のあるキャスト」ってのが、この作品を好きになれない所だろうか。ボート部の知り合いが居たから、私には、「ボート=超ハードなスポーツ」という印象がある。また、この映画を見る以前にヨットレース映画の『ウインズ』を見てて、これがまた凡庸な映画だったんだけれど、その「超ハード」な様はきちんと描写してるんだ。ボート系に限らず、運動系の映画の一番の見せ所は、「鍛えられた肉体の躍動」なのが基本だと思う。その「躍動」が爆発するのか暴発するのか自爆しちゃうのかが、サブストーリーで「複雑な成長過程」として描かれて、さらに効果を生む。ひょろひょろ相撲部の『シコふんじゃった』ですら、肉体改善した姿があったし、その「中途半端さ」が主人公の生き方と重なって、ラストを納得させる。これは周防のこだわりだと思う。

さて、翻ってこの作品、これはまんま「漫画の世界」。見る側に脳内イメージで補填する必要が生じる。成長したはずの女の子達のボートを漕ぐ姿は、あまりにも「リアルで下手なまま」だから。で、それならそれで、これ、「ボート部」にしなくても良かったんじゃないの?って。例えば、人気の無くなった「珠算部」の話でもいーし、スポーツにこだわるなら、肉体の変化が見えにくい「剣道部」でもいーし。むしろ、「なぜボート部?」って方が気になっちゃう。そりゃ、少女達が一生懸命ボートを漕ぐ姿は美しいかもしれないよ。競技の絵もきれいに撮れるよ。でもさ、それらが全部、イメージ補填しないと美しくなくなっちゃってるじゃん!お前らさぁ、田中麗奈のブルマ姿を拝みたいだけなんじゃねーのかよ!なんて勘ぐったりまでして、全然楽しめない。こんな「安作り」してるから邦画はダメになるんだよー。

てな感じだったのが、見た時の印象。田中麗奈って割と好きなんだけど、映画じゃなくてCMに育てられてるのがちょっと気の毒。

(評価:★2)

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