[コメント] ザ・ハリウッド(1998/日)
心暖まる、ジーンとくる映画。京都の魅力を上手につかって、声高に叫ぶのでなく、しんみりと、しかし非常に説得力を持って「映画っていいな」と感じさせる、なかなかの名作であった。
公開当時、京都の地元紙のインタビューで監督が「『タイタニック』の2秒分の予算」と語っていたが、確かに予算規模だけ見れば、特別出演の東千代之介を除けば無名の俳優ばかりで人数も少ないし、京都市内のロケばかりでセットもたかが知れている。
それでもせちがらい世相を巧みにいれながら、それとの対比で映画の良さをうたい、また京都市の美しさを映像でみせたそのカメラワークの確かさ、どれをとっても大作にひけを取らない、すばらしい出色の作品だ。
また劇中、インタビューで心に残った映画を聞いている、そのアイデアはいいが、答えがいささかマニアックじゃないかなあと思ってしまった。
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