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[コメント] ダイヤルM(1998/米)

あのアパートで抱き合って、寒くないのかしら・・・外ではコートを着ているのに・・・
terracotta

マイケル・ダグラスグウィネス・パルトロウビゴ・モーテンセン。なんと贅沢な顔合わせなんでしょう。ヒッチコック作品のリメイクという意気込みが、この一点だけからもひしひしと伝わってきますね。とはいえ、私はヒッチコック作品を知らない。この作品がヒッチコック作品のリメイクなんだと知ったのも、この映画を見終わった後だった(なんか間抜けですね・・・・)。

さて、この映画なんですけど、私にとっては内角高めいっぱい、って感じで、かなりしっくりとくるいい作品だったんですよ。まず、役者の皆さんが素晴らしいです。グウィネス・パルトロウは映画だけでなくインタビュー番組でその人となりを見聞きして、素敵な人だとおもいました。ビゴ・モーテンセンもある意味では一番好きな俳優さんの一人です(「ビゴ」じゃなくて「ヴィゴ」と書いてほしい、しくしく)。マイケル・ダグラスは・・・セクシー系じゃない映画の出演数が少ないイメージありますけど、硬派も結構はまっておられるとおもいます。この3人(その他の役者様ゴメンナサイ)のぐいぐい引っ張っていく緊張感に陶酔できたことは本当にシアワセでした・・・・。緊張の糸が最後まで「切れるかな、あーもう切れちゃう!」って悶えながら画面に食いついたまま、スタッフロールを迎えられる、数少ない映画のひとつ、として貴重であるともおもいます。

なのにーなーぜー評価が3なのかというと、ちょっと4をつけるのはもったいないかな、とおもったんですねー。マイケル・ダグラスなら『トラフィック』の硬派なのがいいし、グウィネス・パルトロウなら『スライディング・ドア』のピュアな美しさの方が、どこか陰のある(でもちょっとフェロモン不足の)浮気な若妻よりも彼女のよさを引き出しているように思えるし、ヴィゴに至っては、『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルンに惚れたので、もう何も目に入らない、という始末。そう、みんな素晴らしい役者で役者の本分をピチッと演じている気持ちのいい作品なんですが、彼ら彼女らのよさをもっと引き出せる映画を知ってしまっているので。。。そしてありがちな浮気話でもありますからね、その辺が評価の辛くなった原因かなとおもいます。でもこういう作品地味ですけど大好きです。

(評価:★3)

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