[コメント] トゥルーマン・ショー(1998/米)
これこそ映画ならでは、とうならせる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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劇中、無線の雑音に町中が一斉に耳元を押さえるシーンは、一瞬にしてつくられた世界の空々しさを表して見事であった。
また、ホームレスの追放、原発事故など皮肉を随所にきかせていた。特に、ジム・キャリーがエド・ハリスの「安全な世界を捨てられるか」との問いかけをふりきって自らの意志で外の世界に出ていく。これには番組を見ていて視聴者も喝采をあげるし、感動的でもあるが、その直後に、視聴者がTVガイドを探して幕切れとなる、この痛烈な皮肉。
利潤追求のためなら人権も何もかもおかまいなしのテレビ業界への批判と共に、それを視聴する人々へも強烈な批判を投げかけているように思えた。まさにあらゆる意味で、映画らしい、見応えのある映画。
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