[コメント] YYK論争・永遠の“誤解”(1999/日)
義経(Y)、頼朝(Y)、清盛(K)と常盤御前が現代に甦り、論争(口喧嘩)する映画。
源義経、源頼朝、平清盛、そして常盤御前。彼らの霊が現代に甦り論争(口喧嘩)する映画……を三百万という低い予算で撮影している人たちの映画。要するにタイトルの映画は、映画中映画なのだ。
どんな経緯で立ちあがってきた企画なのかは知らないけれど、朴訥としながら、それでいて妙に可笑しい、独特な味わいのある映画。タイトルの映画に於ける論争を軸として、その撮影に取組む監督とキャスト、スタッフたちの様子を、コレということもなくちょっとした笑いと遊びとエロを織り交ぜながらそれとなく映し出していく。人生の儚さ、その小さくてもたしかな息遣い、そして華やかでなくとも、それでも撮り続けられていく「映画」への愛を、仄かに感じることが出来る映画。(暗やみに差し込む揺らぐ光の中でのダイアローグが印象的。)
「この映画を全国の少年少女に贈ります」という冒頭の辞は、決してつまらんヒニクではない。
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