[コメント] メリーに首ったけ(1998/米)
エンディングで、俳優たちが歌いながら踊る姿をみていたら、肩の力がすーっと抜けて、「また明日から、人生を楽しむぞ!」って気になった。ジョークの神様 デイブ・スペクターが……
ジョークの神様 デイブ・スペクターが、 その昔、もっと尖っていた頃、 アルクから"It's Only a Joke"という本を出していた。
この本は、様々な種類のジョークを紹介した 「アメリカン・ジョーク集」なのだが、 毒に満ちていて、しかも超下品なネタの連発なのだ。
下ネタ、人種差別ネタ、身体障害者ネタなどなど、 素直に笑っちゃったら、自分の人格が疑われかねないような、 倫理観のカケラもないネタばかり。
でも、この本には、 そんな社会でタブーとされている事柄でも、 ”It's Only a Joke!”と言って笑い飛ばしてしまえば、 もうタブーはタブーではなくなるんだ。 もっと風通しのいい、心の通った人間関係が始まるんだって、 そんなメッセージが込められていた。
この発想は、当時の僕にとっては、ちょっとした衝撃だった。
黒人が自ら、ブラックであることをネタにし、 日本人が自ら、イエローであることを笑う。 また、障害者が自分で自分を笑いものにする。 そんなのたいしたことないよ。It's Only a Joke! と、笑い飛ばす。
なんか、アメリカ人の「おおらかさ」に触れた気がした。
もちろん現実には、 いつもジョークを飛ばしてばかりとはいかないけれど、 心はいつも "It's Only a Joke"の精神で、 気持ちに余裕をもっていたいと思う。
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