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[コメント] 残侠(1998/日)

東映任侠映画の生みの親俊藤浩滋が時間と金を掛けて現代に蘇らせた代物がコレだとは・・・
sawa:38

戦前から戦後の混乱期までのミニ大河だった。何故「大河」風にしなければならなかったのかが最大の疑問だった。主人公が苦難を乗り越えて成長していくという事を描きたかったのかも知れないが、とてもそんなエピソードは皆無であり、細切れのエピソードは脈絡を欠いた。

大河にしては時間経過もぼやけ、主人公の成長譚も不充分な為、製作者の意図がまったく伝わることは無い。

かつて山口三代目の田岡一雄組長の自伝を映画化した『三代目襲名』というトンデモ映画があったが、本作はその中の一エピソードを再び使っていた。朝鮮人暴徒から警察を守るというエピソードである。本作のモデルはまたしても田岡一雄組長だったのだろうか?

特定モデルの半生を描く為に大河ドラマになったのではなさそうだ。それでは何故、こんな細切れエピソードの羅列にしか過ぎない映画になってしまったのだろう?俊藤浩滋の才能と栄光の限界を強く感じさせる作品になった。

(評価:★1)

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