[コメント] ロレンツォのオイル(1992/米)
人が生きていく事とか、生きていく理由とか、血の繋がりとか、この実話に基づく映画は、私達が生きていく上で忘れてはいけない事を沢山教えてくれる。
高校生の時に「映画研究部」の課題映画として皆で映画館で観た映画です。
当時単に「感動した」などという陳腐な言葉で片付けていましたが、年月が経って改めて観ると、その「感動」の本当の形が見えたように思います。
ロレンツォは私より3つ年下なだけでした。つまり、私の妹と同じ歳です。
私たち姉妹が歩んできた幼少時代。毎日遊び転げて過ごした学生時代。
その同じ時代を、ロレンツォは闘っていたのです。そして今も闘っているのです。
心が締めつけられる気がしました。
それと同時に、当時では抱き得なかった「親」という視点での心境。
残念ながら私はまだ親の心境というものが分かりません。
けれども「子供が出来る」という事に対し、壮大なロマンを感じました。
変かも知れませんが、この映画を再見して子供が欲しいという欲望に駆られました。
人間は我が子の為にならどこまでも強くなれる「可能性」を秘めているのですね。
目頭が熱くなるのではなく、心が熱くなりました。
2000年の6月だったかと思います。ロレンツォの母親であるミケーラさんが肺がんの為61歳で亡くなったそうです。
息子を残してこの世を去るのはどれだけ心苦しかった事かと思います。
実際闘病生活をした事もない私がこんな事を言うのは浅はかかも知れませんが
彼女はきっと、それでもとても幸せな人生を送れたのではないかと思います。
ミケーラさんの御冥福をお祈り致します。
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