中年男女の恋愛もの。中年といえばお互いに家庭や生活があり、不倫というくくりで語られればその通りの物語中学時代の同級生が同窓会をきっかけに惹かれ合っていくそれをプラトニックにというほど無欲ではないにしてもお互いの感情を静かに重ねていくそうした難しい表現を強いるのはひとえに中原監督ならではの演出と主役２人の抑えた演技がなせる技だそうした抑えに抑えた感情だからこそ、ラストにかけての泣かせる場面に溢れてしまうのだところで、この作品は「女」の物語（ファンタジー）だろうか「男」の物語（メルヘン）だろうか、とずっと考えさせられたその意味で男女問わず受け入れられるのかもしれないただ、ラストではやはり「男」のメルヘンだったと言わざるを得ないそれが分かってしまうと冒頭からの風吹ジュンの演技がとてもいやらしく思えてしまうのだそれが欠点といえば欠点