[コメント] シー・デビル(1989/米)
それとストーリーと無関係のアートワークが良い。結局、画面の隅々までセンスが行き届いているのがハリウッドマジック。メリルの基本色にピンクを与え、彼女のピンクが基調の部屋など観ていて感心させられる。この頃は彼女もまだスリムで尖った美人の感じがしたからコケティッシュな雰囲気が醸し出せた。が、最近はさすがに貫禄が出てきてしまったので奇麗なコメディエンヌという設定はもう出来ないかも。知性美のメリルにはコミカルな演技をさせても、作家という職業は妙にマッチ。それにしても復讐に燃える妻がロザンヌというのは極端だった。根本的に夫のエド・ベグリーJrはメリルと居た方が絵になるし、脚本とは裏腹にキャスティングが画面に与える影響は不協和音を成している。結局、この脚本でやりたいなら妻役も性格はロザンヌと一緒にしても、ある程度奇麗(激しいキャスリン・ターナーとかジェニファー・ティリー、もしくは良妻賢母美人に逆切れ演技させるなど)じゃないと駄目。この作品のアンバランスさの失敗から『永遠に美しく…』ではメリルの相手にゴールディー・ホーンを登場させキャスティングでの均衡は保っている。
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