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[コメント] シン・レッド・ライン(1998/米)

ハリウッド製とは異なる独自の作家性は感じるが・・。表現が古い。
ざいあす

「プライベート・ライアン」とほぼ同時期だったので、どうしても比べてしまう。どっちもどっちというか・・。

あちらはハリウッド最先端のテクノロジー満載で死体の山。リアルにこだわったわりに、救出作戦は奇跡的に成功しちゃうという矛盾。

かたやこちらは、ローテクであっちフラフラこっちフラフラ。時折はさみこまれる自然の風景がいかにもで辟易した。やっぱ戦争ものは狂気の世界でなくっちゃ。自分的には「地獄の黙示録」とか「フル・メタル・ジャケット」が好み。 ハンドカメラで臨場感を出してはいるが、絵つなぎや音楽の入れ方などにセンスが感じられない。どこかに「あざとさ」が欲しいと強く思っちゃう気まじめ映画。

<追記>・BSで放送したのを見た。劇場で見て以来。あのときは長さを感じたが、家で落ち着いて見ているとあまり冗長に感じることもなく、なかなか良かった。最初から一歩引いた視線で自己否定し続けるような「観念戦争映画」だった。戦闘シーンで盛り上げたり煽ったりする音楽が一切無いのは良かったが、徹頭徹尾レクイエムなのもなぁ・・。でもなぜか今日の心理状態にマッチしてて感動した。 それからニック・ノルティに唸った。さすが。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ころ阿弥[*]

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