[コメント] 隣人は静かに笑う(1998/米)
泥沼にはまっていく展開がとにかく面白くて、まあもろもろ許せような気がする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これは「首を突っ込んできた教授のことを途中から利用した」と考えるのが妥当でしょう。それにしてはラストのオチが、「裏側で仕組まれた恐怖」というようなところに力点が置かれていて、これではいかにも彼らは最初から教授をはめる計画であった(また、そういうやり方が彼らの常套手段である)という印象になってしまう。「彼ら(犯罪集団)こそ、世の中のさまざまな事件を陰で画策している○○陰謀団なのである」というとかっこいいが、今回の件が単なるまぐれの結果であれば、それは少し犯人達をもちあげすぎじゃないか?
逆に、これが最初っから策略だとしたら、マイクロフィルムで古い新聞を閲覧している時や、スーパーの公衆電話から電話する時に偶然現われるようなタイミングの超絶さや、子供を無差別に殺しても平気なくせに子供を育てていたり、きっかけづくりのためその子に火傷をおわせるように仕組んだり、とても非現実的。
元々はちょっとしたきっかけから隣人の犯罪計画を知ってしまうという巻き込まれ型サスペンスを計画していて、偶然が重なって状況が悪いほうへ悪いほうへと連鎖していく描写が肝だったものが、たまたま「最初っからそうなるような筋書きだったってのはどう?」と誰かが言い出して、よりインパクトの強いアイデアを採用したんじゃないかなあ?
筋立ての無理矢理さに非難の意識が向かないのは、あのあんまりな結末に矛先が向いてしまうからなのでしょう。
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