[コメント] ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)
悲喜劇なのか,喜悲劇なのか。微妙なさじ加減に戸惑ってるうちに終わる。
笑ってた分だけどんどん切なくなっていく。笑えなくなっていく。この感覚は『ドラゴンの道』以来だ。(ん?ちょっと変か)
前半のドタバタで積み上げた印象が後半に向けて変質していく。あくまでコメディを軸としながらの変質ぶり。
うーむ,作品の持つテイストが分からない。志村けんが途中からヒゲダンスのまんまでメロドラマやってるようなもの。
ホロコーストをコメディというマナ板に乗っけること自体があんまりといえばあんまりだ。
だからホルスト・ブッフホルツ絡みの場面はとても笑えない。生理的に受け入れられない。
ベニーニは本作で結局ナニをやりたかったんだろうか。
ついでに言えばオスカー授賞式での彼のはしゃぎようもちょっと異質(というか異様)であった。
頭のなかの整理がつかぬまま本作は終わる。涙も滲まないうちに終わってしまった。
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