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[コメント] キャンディマン(1992/米)

こんなにも美しく哀しい殺人鬼ホラーを未だかつて観た事が無い。都市伝説をそれ以上にもそれ以下にもさせないクライブ・バーカーの世界観が見事で、バージニア・マドセンの演技はオスカー級。全編に響き渡る主題歌も印象的だ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(こういっちゃ何だが)とてもマイケル・マドセンの妹とは思えないバージニア・マドセン。とても綺麗な人で、彼女無しではこの映画は語れまい。また、お風呂のシーンからは異様なまでの美しさを放っていることが一目で分かる。まずは、彼女の演技からグイグイと引き込まれる形になった本作品。

クライブ・バーガー作品は初体験だった。この手の巨匠(笑)スティーブン・キングが惚れ込んだというだけのことはあり、キャンディマンの人物造形には凄まじいものがある!多くのことは語らせず、都市伝説の狭間で揺らぐ女性に物語を進行させるプロットが良い。事実、主にキャンディマンの過去が語られるのは教授との食事シーンだけである。あとは「狂気」「哀愁」「美」オンリーで掘り下げられていくキャンディマンと都市伝説の全容。もうスゴイとしか言い様が無い。

ただ、食事シーンで教授が言った話がある意味で伏線となっていることがラストで分かってしまう。ここだけ面白さに欠ける。ヘレン自らが過去を暴けばラストがもっと素晴らしく思えたかもしれない。

んーそれにしても、新しい都市伝説の誕生というオチは全く予想出来なかったなぁ…

(評価:★4)

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