[コメント] 式部物語(1990/日)
教義ではなく性愛を求める奥田英二に仏教の顕教と密教を見ようとする新興宗教のカリカルチャーで、腑には落ちるが理に落ちた感もあり、やせ細った印象。豊穣さを批評したのだからそうなる道理で無い物ねだりかも知れないけど。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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工場火災のガス中毒の後遺症で痴呆になり幻聴に苦しむ奥田は、巡礼の跡ついて行ってお山の庭に忍び込み、教祖の岸惠子に「弟子になるか」と云われて離れなくなり、ついに廃寺で同衾して正気に戻る。内情を知らない信者たちが信仰の奇跡と狂喜しているのが皮肉。
しかし、同行していた母の香川京子が驚いて浮気している妻の原田美枝子に知らせに戻っている間に、岸に逃げられて奥田は元に戻ってしまう。皮肉なものだが、だからどうよという気もする。
原田美枝子に可愛がっていた息子を譲って「正気に戻った倅をわすれないために」お山の売店に勤め始める母の香川京子の身の転じ方は、家制度を拒否して斬新でもあるがその心境はイマイチ納得できなかった。般若心境でラップする杉本哲太の強面コメディが笑える。SEIYU製作が時代。
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