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[コメント] 日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981/日)

やっぱり新聞記者には見えない仲代達矢と事実を淡々と追うような抑制されたスタイルの演出が合わない。なぜ仲代達矢?っていうのもあるけど、なぜドラマチックじゃいけないのかとも思う。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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結局は監督の好みということなのだろうけど、むしろ、何度妨害されようとそれでも真実は明らかにしなければならないという男をヒロイックにドラマチックに描いていくっていうので良かったんじゃないかと思う。ルミノール反応の血痕が闇に輝く場面とかもっと盛り上がる感じで観たかったし(「事実」だってあそこはもっとドラマチックだったんじゃない?)。作品のテーマもむしろ「下山事件」という具体的な事実の究明というより、「本当のことを知らなければいけない」という人間の普遍的な行動規範に訴求していってると思うし。

東京オリンピックを迎えるころになっても、なお下山事件の亡霊に取憑かれ、自らも過去の亡者のようになった記者っていうなら、仲代達矢はイメージピッタリだったんだけど。

(評価:★3)

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