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[コメント] マウス・ハント(1998/米)

一見ヨーロピア〜ンでおシャレ(糸工場とかオフィスとか)。でも、箱の中身は唯我経済資本主義の「トム&ジェリー」実写版。
カフカのすあま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「トムとジェリー」。飽きもせず、年がら年中ねこのトムは、ねずみのジェリーを追いかける。だけどトムはちっちゃなジェリーにやられっぱなしで、びよ〜ん、でろ〜ん、とノビノビにされたうえ、ドアだの金槌だのフライパンだので何度もバンバン・バンバンと叩かれて、ぽよよよ〜んとノビてしまう。なのにトムはすっくと立ち上がり、ジェリーをやっつけに出かけていく。

これがおかしいのはアニメーションだからだと思うんだけど。

これを実写でやるとくどい。ていうか、もう、単純に「かわいそう」。ウォーケンもただただ「痛そう」。

そして山場。「ローレル&ハーディ(ゼンゼン違うけど)」兄弟も、いざ、ねずみちゃんをシトメようとすると「かわいそうでできない〜」。

この腰砕けが〜!!!!

アフガン・イラン・湾岸。バクダンつっこむ直前にいってもらいたいわその一言。 (失礼しました。これはまったくのイイガカリ。映画にはまったく関係のないことです)

意味のない追いかけっこって、「ネズミとネコ」だから許されるわけで、ネコを人間に置き換えちゃったら、意味のない追いかけっこはできない(動機ないところに行動なし=アメリカ精神分析参照←てきとう)。そうなると、そこに「追いかけっこ」の「動機付け」やら「理由付け」の必要性が生まれてしまう。その結果はワケのわからない遺産相続騒動。

もっとナンセンスになりきればいいのに。

テレビ放映でみたのが悪かったか…。スキッとできませんでした。

(評価:★2)

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