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[コメント] ヤングガン2(1990/米)

余談ながらボン・ジョビ近辺の話。
prick

 この映画が公開になった頃、僕は中学生でした。若気の至りといいますか、恥ずかしながら買ってしまいましたよ、ボン・ジョビのサントラ。さらに恥ずかしながら、全曲完コピってしまいました。ガンズの「ペイシェンス」とかと合わせて弾いてました。中でも「bang a drum」が好きだった。当時はアメリカン・ハードロックの全盛期だったのです。モトリー・クルーからヴィンスが脱退したりしてね。懐かしいねえ。

 しかし、その時、まさか翌年にニルヴァーナがネバーマインドを発表するとは、まさか世界中がグランジ/オルタナ一色になるとは、夢にも思っていなかったのです。悲しいかな、ボン・ジョビはあっという間に「ダサイ」のレッテルを貼られてしまい、アメリカン・ハードロックは世界の片隅に追いやられてしまったのです。テスラとかファイヤー・ハウスとか。うわっ。チョ〜恥ずかしいし。いわゆるLAメタル勢ですね。

 ほいで、学園祭があったわけです。僕はガンズがやりたかったんですよ。アペタイトとか好きだったし。アレは名盤だと思います。でも、でも、悲しいことに「ジャングルへようこそ!」なんてかましたら、次の日から「KISSのメイクでもしなきゃ校内を歩けないんじゃないの?」ってくらいの勢いだったわけさ。でも、簡単ストロークで「ハロー、ハロー、ハロー、ハウ・ロウ?」はプライドが許さない。

 結局、中間地点でレッチリでもやろうじゃないかってコトで、マザーズ・ミルクに落ち着いたわけですが、なんというか、ホントにアメリカン・ハードロックってのも人気があった時代もあるわけですよ。LAメタル、まあ、そーゆームーブメントもあったんですよ。今日日、そんなコトを言おうものなら、キッズたちから総スカンをくらってしまうから口には出せませんが、ホントにあったんだから仕方がない。

 当時の話題になると、どうしても「やっぱあの頃はメタリカがかっこよくてねえ。『Master Of Puppets』なんか最高だったよね」とか言ってしまいます。なんか情けないというか切ない。映画も同様で「やっぱあの頃はエミリオとキーファがさあ」なんてコトは言えるはずもなく、どうしても「やっぱあの頃は『シザーハンズ』がよかったよね」と言ってしまいます。切ない。ホントは『ヤングガン』が大好きなのにさ。

 どーでもいいんだけど「ハロー、ハロー、ハロー、ハウ・ロウ?」(ハロー、気分は最低かい?)ってフレーズ、すげえ好きだったんだけど、楽器が簡単すぎるからか、僕の周囲では「ニルヴァーナ好き」ってのはためらわれる風潮があったような気がします。なんで、そんなコトを気にしてたのかわからんけど。ほいで「LAメタル好き」って言うのがためらわれる風潮は……、未来永劫、今後も続いていくのでしょうね。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)桂木京介[*]

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