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[コメント] トム・ホーン(1979/米)

丘の上のような高台。早朝だろうか。この冒頭シーンからジョン・A・アロンゾの撮影の良さが際立つ。マックィーンは牧童かと思う。
ゑぎ

 スティーヴ・マックィーンは、町の厩舎でエリシャ・クック・Jrに馬を預け、やゝあって、牛泥棒から牧場を守るため、牧場主の組合に雇われることになる。その世話人的な役は、リチャード・ファーンズワースだ。

 関係者が集った野外パーティの食事シーン。ロブスターを初めて食べるという場面がいい雰囲気。こゝでマックィーンをじっと見る女性−リンダ・エヴァンスが登場する。また、連邦保安官のビリー・グリーン・ブッシュとの確執も印象付ける。

 この映画、後半の裁判劇とその帰結の部分に一般的な感覚での見せ場がほとんど無く(きめ細かなカット割り等、見るべき点はあると私は思うが)、あまり評価されていないことも理解できるが、中盤までの画面作りは、なかなかどうして見応えがあると思う。例えば、牛泥棒たちとの銃撃戦は迫力があるし、町での対決も厳しい演出だ。羊飼いの少年が狙撃されるロングショットの突き放した感じ、あるいは、酒場でグリーンブッシュに逮捕され、町の保安官−スリム・ピケンズに連れていかれる留置場が2階にあるのもいい。『片目のジャック』を思い出させる。留置されているシーンで、唐突にリンダ・エヴァンスのフラッシュバックが入るのにも驚かされた。それは、フラッシュバックの品の良さに驚かされたのだ。

 裁判シーンで、マックィーンが、やったともやっていないとも云わない作劇は私は面白いと思うのだが、検事役のジェフリー・ルイスには、もう少し演技の見せ場を与えて欲しかったと感じた。処刑台の、水の重さで足の下の板が外れる仕組みとそれが駆動する見せ方もいい。

(評価:★3)

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