[コメント] ありがとう(1996/日)
奥田瑛二の目に爪楊枝を立てて見開かせるシーンは見たかったな。
原作、あんま読まれてないとは思うけど、簡単に言ったら山本直樹って単なるエロ作家(本人はどうやらペンネームを森山塔=アングラ、山本直樹=メジャーという意識らしいが)。基本的に、この山本直樹氏の本はいつも最初が衝撃!その最初の思い付き(例えば、こんなえっちな状況が描きたい!とか)を最初に書いちゃうから、どんどん後半(と言うより2話目以降)に行くに従って、つまらなくなったり、話を破壊させていったり。常に第1話のテンションを超えるエンディングを用意できない作家だ。そんな意味でも、この原作も第1話のはじめの家の中だけを描きたかっただけの話だったりする。
つうわけで、この話を映画にするのであれば、お父さんと長女のカラミの所が原作では一番テンション上がった所なのに、それを奥さんとダンナに置き換えちゃったら、あんた…普通じゃん。お母さんの宗教ネタもな〜。危険な所に手を出さないでは映画にする意義が無い。と、思いました(フジTV的には充分に手を出しているつもりだろうが…)。
この映画で偉そうに語るのもナンですな。山本先生を「単なるエロ作家」で切るあたり、怖いもの知らず。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。