[コメント] サラフィナ!(1992/英=米=仏=南アフリカ)
おまえは歌うな。赤ままの花やとんぼの羽を歌うな。…そう命じられなくとも血の出るような現実しか歌わない少女がいる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ミュージカルでシリアスな、切実な現実を歌われて居心地の悪い思いをしたことが度々ある。確かにハリウッド・ミュージカルならば仕方ないだろう。だが、現実に迫害を受けてきた瞳は違う。どんなに甘い砂糖くずをまぶし付けるミュージカル手法でも、歌われるのは現実に仲間や恩師が殺されてゆく現実であり、そこから見上げる一条の光なのだ。群舞もソウルフルな歌唱も、そのためにあって違和感を感じるところがない。
さて、ネルソン・マンデラは解放され、人々は祖国を取り戻すことができた。少女たちは今、なにを歌っているのか聴いてみたい気がする。
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