[コメント] 交渉人(1998/米=独)
サミュエル・L・ジャクソンだから成立する映画
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これが、白人の主人公だったら、このような展開は難しいでしょう。黒人だからこその、はめられた時の恐ろしさ。(冒頭も、主人公の交渉を無視して突入しようとしている。)IQが高く、交渉上手でも、黒人だからどこか信用されない、これがアメリカ。そこに、このような非常識な展開のリアリティがあると思います。(後半、明らかに真犯人が別にいることを人質たちが納得した後も、彼らが黒人と元犯罪者と女性だから、投降できないのです。彼らの証言は重視されないからです。)
しかし、最後の拍子抜けは、制作の過程に原因がありそう。最初、脚本はシカゴ警察全体を敵に回す予定でしたが、監督がこの結末にしたといいます。途中までの緊張は明らかに警察全体を敵にまわすもの。個人的には、そこまで行ってくれたほうがすっきりするような気もします。映画の魅力はまったく変わったかもしれませんが。
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