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[コメント] エレファントソング(1994/日)

饒舌に過ぎるセリフに監督の思い入れが剥き出しなために多少引いてしまうのだが、前半部分のふとしたときの間の余韻は素晴らしかった。と、ここまでなら3点なのだが、そうならなかった理由。
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







子どもに死体の埋葬を手伝わせるところが、どうにも我慢ならない。幼い頃に見た死体というものは、その後の人生に大きな影響を与えてしまう(私は小学生の頃の親戚の葬式の映像が今でも鮮明に頭の中に残っている)。たとえば、『ラスト・エンペラー』において主人公が西太后の死を目の前にしたときの息を呑む映像などのように。それに比べ、あっけらかんとした子を連れていくあの主人公の行動は彼女がたとえそういう人格だったことを差し引いても、観ていてはらはらする。それに何かをこめていたとしても、正直、子どもをダシに使わないでほしかった。シンプルで惹かれるテーマだっただけになおさらそう思う。(★2.5)

(評価:★2)

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