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[コメント] サイコ(1960/米)

再見して★4つ。話がわかってから見ても心理的な怖さがずっと続く。
ぱーこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







出だしから本筋に入る自然さ。アンソニーパーキンスはまり役。心理サスペンスのお手本のような名作。『サイコ5』まで見たけど、始めのやつがやっぱり一番!というのが前回の★5つのコメントだが、相変わらずほとんど何も見た記憶がない。再見して、シャワーシーン以外ほとんど印象に残っていなかった。

初めの真昼の情事シーンから通奏低音のように不穏な気分がずっと続く。話の上では大転換なのだが、いつ発覚するかという圧力がまったく途切れない。ショック場面のインパクトはわかっていてもやはり強い。それもまるでタメがなく、えっ、もう来ちゃうのというすばやい進行で実人生みたいだ。その撮り方も画面が明らかに異質。

アンソニー・パーキンス(コレクターのテレンス・スタンプに匹敵)とジャネット・リーを双璧として役者も申し分ない。最後にさらになんの前触れもなくもう一発ショックシーンを繰り出してくる。?が頭に浮かんだ瞬間に消える。このラストも演技のすごさと相まって大変印象的な幕切れであった。

再見してこいつは蛇足だと思ったのは、最後の精神科医の能書き。そんなに謎解きが必要か。これで★5はつけられなかった。

(評価:★4)

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