[コメント] π〈パイ〉(1998/米)
なんか上手く逃げられた感じ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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さしづめ宗教で言うところの、神へ近づくまでの葛藤を、頭痛という即物的な現象で表したのは、いかにもで面白いと思った。が、問題は結末。どうも結局体裁を整えて、ハイ終り的な印象は否めない。結局あの師匠(名前失念)と、(師匠の方が中途半端だったにしろ)大して変わらんじゃんって。題材的に終わらせ方が難しいのは分かるけど、せめて数に溺れる末路までもってってくれた方が、個人的には数学コンプレックスを弄ばれる感覚で良かった(?)んだけど・・・。
あとは、シュールなシーンの挿入も、ちょっとちぐはぐだったような。脳みそつつくなんて、非常に説明的なイメージを持ってきながら、あの脳の摘出者(かな?)何を象徴してるの?ってなんだかイメージの抽出のしかたの一貫性がないような。少なくともあれがホームの向こう側に立ってるもう一人の自分とかだったら、こんなわかり易いことないのに(それはそれで陳腐でヤだけど・・・)。それとも、なんか説明できるような意味でもあったんだろか?
映像は、好みが分かれるところだけど、神経症的なものはよくあらわしてたので、個人的には○。
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