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[コメント] オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン)

自己と他者の関係も脳裏を掠めたりして、でもちゃんと映画してて面白かった。スポーツ選手の容姿も重要らしい昨今、「顔」は重要?
草月

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







車でのヌリアとの会話が印象的。こういうヨーロッパ的な男女の描き方は好き。 ソフィアの大胆なベッドシーンは、「?」な感じ・・と思ってたらやっぱりヌリアに。 ソフィアなのにヌリアに。これは意味深だ。自分の脳みそだけが見えてること。自分ではかけがえの無いと思ってる「女(男)」が実は虚像であるかもしれないのだ。「こんな人だったっけ・・・」と思ったことが何度あったか。

途中ヌリアに変わった女をそれでも抱き続ける男の性に妙に感動した。枕でヌリアの顔を塞ぎソフィアを求めて続ける行為・・・・

ラストの屋上で、彼なら飛ぶだろうと思った。青い空に向かって、自分(の顔)を取り戻すために、人生をリセットするために。「ここから飛び降りたら何もかも新しく生まれ変わるんだ」という誘惑は地獄からの囁きでしかない。150年先の未来の科学技術の程はわからない。もしかしたら蘇生もあるのかもしれない。しかし現時点でのこの世は、「飛んだらお終い」である。

あ、それと今の彼女の家から出た途端、昔の彼女が現れ「今から私と付き合って」と言って車に乗るのは、大変危険です。

(評価:★4)

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