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[コメント] レベッカ(1940/米)

恐怖の源泉、、、とその克服ではないな(笑)
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







後妻(ジョーン・フォンテーン)が、恐怖に駆られていく。先妻レベッカのことを周りがあまりに言うものだから、亡き人と自分を比較して怯えだす。

この恐怖、恐怖の源泉が面白いと思うのは、周辺環境が恐怖を作り出しているのではなくて、後妻が自分で、自分の中に生み出してしまったこと。恐怖は、気後れやコンプレックスから生まれた。人間らしい弱さから生まれた。

さて、恐怖をどう克服するかと思ったら、しない!

夫の告白によって、レベッカの存在が絶対的なものではないことを知り、後妻はやたら盛り上がって活気付いてしまう。比較して、負けてない、てか、勝てそうじゃん。これは、レベッカが夫に言った「優越感」とかの感情に近い。そして、レベッカの死因も、夫に殺させようとした、なら、やっぱり夫を愛していたのだろう。二人の妻はたいして変わらないですね。結局、女性は、たくましく、浅ましく、気まぐれに慈愛を持ち、怖いのでした。で、終わったような気が。

(評価:★4)

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