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[コメント] 電送人間(1960/日)

潔いといえばいさぎよい。だが、本質的マイナーな事件にはケリがつくにせよ、周りを彩る人間群像は一体どうしたというのだろう。戦争を引きずる日本の文化模様には不真面目にもニヤついてしまったが…。
水那岐

笑ウ軍人サンはともかく、鶴田浩二白川由美は最後に一言も言葉を残さず、消えていってしまうのは無責任すぎやしないか。(平田昭彦は刑事であるゆえに仕様がないといえばそうなのだが)それがB級SFによくある、お節介な啓蒙的言辞であろうとも…。実質的に映画館で、怪奇シーンに恋人が抱きついてくれることを求めた男性客には、それを自分の口のかわりに囁く格好の機会であろうと思われたのだが。

面白いといえば、キャバレー「大本営」くらいかな。水兵ルックのホステスと、陸軍二等兵になり切ったウェイター。これはやはり今では再現不可能な店だろう。というか、銃剣をモデルガンに取り付けて平然と抱えているあたりもう危ないことといったらない。

(評価:★2)

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